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今日から勝てるロイヤルゴリラその2 構築編

 

 今回はその1の記事に纏めた長所・短所を元に、実際にデッキを組んでみる。

 

wealthhill.hatenablog.jp

 前回の記事を見ていない人は↑を見てね。

 

 長所を生かすのは簡単なので置いておくとして、短所の方は対策しないと致命的なものが多く、特に全体火力への脆弱さは最速バレッジで壊滅させられたままボロ負けする可能性があるレベルなので、これらをどうにか誤魔化さないといけない。つまり、目指すデッキはこんな内容になる。

  • 低コスト域のフォロワーは体力2or疾走でバレッジにある程度の耐性を持つ
  • 序盤から主導権を握りやすい
  • 強化を引けなくても単体で最低限のスペックを持つ
  • アド損を抑えて大型フォロワーを除去できる
  • 倒し切る前に息切れしない程度の手札補充手段を持つ
  • 兵士を中心にして司令官は枚数を抑えてサーチで持ってくる

 これらを元に実際にデッキを組むと、こうなる。

構築

 基本のレシピ

  • クイックブレーダー*3
  • ヴァンガード*3
  • 不屈の兵士*3
  • 歴戦のランサー*3
  • メイドリーダー*3
  • アセンティックナイト*2
  • ノーヴィストルーパー*3
  • スニッピーガーデナー*2
  • 冷酷なる暗殺者*3
  • フローラルフェンサー*3
  • 王家の御旗*3
  • アドバンスブレーダー*3
  • 死の舞踏*2
  • 戦場の騎兵*2
  • コウガクノイチ*2

 以上が基本のデッキレシピとなる。しめて総額2650エーテル(プライズカード含む)。初心者でエーテルに余裕が無い人向けのレシピなのであえて金以上のカードを入れていないが、もちろん入れるに足る強力なカードも存在する。それらは後述。

 カード解説

 キーカード
  • フローラルフェンサー
  • 王家の御旗

 とりあえず何も考えずこれらを3枚入れること。どちらもストーリーで入手できる。

 特にフローラルフェンサーはロイヤルの最強カードと言っても過言ではない。素のスペック自体4/3/4で悪くないのだが、進化すると4/5となって2/2と1/1を引き連れてくる上に進化の効果で敵フォロワーを殴れるので簡単にアドが取れてしまう。不利な状況なら数で無理矢理五分に持ち込めるし、有利な状況なら更に差を引き離すダメ押しが出来る。

 王家の御旗は4コスアミュレットで場に出た兵士全員に+1/0。また後から出しても既に場にいる兵士へ即座に強化がかかるのがミソで、複数手札に来てもイザと言う時の打点向上に役立ってくれる。更にどういう訳か指揮官属性を持っているため簡単にサーチが可能で、また指揮官の存在が能力の発動条件になっている兵士との相性も良い。ただしアミュレットなので全体強化の指揮官フォロワーに比べると1度しか強化されない分力不足&盤面を圧迫しがちなので注意。

 と、これらは別々に使っても十分過ぎるほど強力なのだが、組み合わさると4コスで5/5突進と3/2と2/1が一度に出てくるという意味不明な性能になる。相手が対処できなければそれだけで一気に決着がつきかねない威力で、しかも簡単に実現できる。

  • 冷酷なる暗殺者

 スペックは3/1/1と貧弱極まりないものの必殺を持ち、場に指揮官が存在すると疾走を持つ。もっぱら除去のために使われるのでフォロワーというよりスペルに近い使用感。

 あらかじめ場に指揮官を立てておく必要こそあるものの、除去にも体力を削り切る最後の一押しにもなるため、とりあえずでデッキに入れておけるなかなか便利な一枚。ただし単体だと厳しい性能なので投入枚数には注意すること。

兵士枠
  • クイックブレーダー
  • ヴァンガード
  • 不屈の兵士
  • 歴戦のランサー
  • アセンティックナイト
  • ノーヴィストルーパー
  • スニッピーガーデナー
  • 戦場の騎兵
  • コウガクノイチ

 これらは2つのグループに分ける事ができ、1つは最低限のスペックを持つ低コストの兵士フォロワー群。疾走あるいは体力2以上であり単体で十分働けるため、旗が無くてもさして問題にならず、また序盤の殴り合いに強い。もちろん兵士なのでこれらも旗によって強化され、特に不屈の兵士とスニッピーガーデナーは指揮官の存在で強化されるため、旗を出すことが出来ればより強くなる。

 もう1つは追加でフォロワーを場に出すカード群。こちらはやや重めのコストながら単体でのスペックも低めだが、旗との相性が良い。特にコウガクノイチは3/3潜伏を2体場に出すため除去への耐性もそれなりにあり、そのまま旗とセットで8点削れることが多い。

指揮官枠
  • 王家の御旗
  • アドバンスブレーダー

 後述のメイドリーダーでサーチしやすいように種類を絞っている。基本的にランダムで1枚だけ引ける系のサーチカードを使う時は、該当するカードの種類を出来るだけ切り詰めて必要な物を確実に引けるようにした方がいいぞ!

サーチ枠
  • メイドリーダー
  • アドバンスブレーダー

 サーチ枠と一括りにしたが、それぞれ役割が異なる。

 メイドリーダーは指揮官サーチで、基本的にキーカード=旗を持ってくる目的で使う。それに対してアドバンスブレーダーは兵士2枚サーチで、こちらは後続を切らさないようにするのが目的。

 仮にメイドリーダーでアドバンスブレーダーを持ってきてしまっても、息切れ防止になるので問題ナシ。どちらを持って来たとしても数か質によって打点を向上させられる上に、両方ともマナカーブに沿っているので特に困らないというわけ。

除去枠
  • 死の舞踏

 大型を殴るとアドを失い、暗殺者で殴ろうにも守護で阻まれるというロイヤルの嘆きを解決してくれる確定除去。しかもオマケの2点ダメージでトドメをさせたりするので意外とバカにならない。ただし5コスのこのカードが撃てる時には大抵勝つにしろ負けるにしろ大勢が決している事が多く、思ったほどうまく使えない事もしばしば。

入れ替え候補

兵士枠

 どちらも2コスで旗との相性がいいカード。前者は1/1を2枚場に出せ、後者は指揮官が場にある時2/1疾走。特に旗が立っている時のケンタウロスヴァンガードはアホみたいに強く、2コス3点の本体火力として勝ちをもぎ取れる事が多い。

 入れ替えるならばヴァンガード・不屈の兵士・スニッピーガーデナー辺りだが、旗への依存がより強いため不安定になりがちで、また1点火力で簡単に除去されるため注意。

指揮官枠
  • カースドジェネラル
  • わがままプリンセス

 カースドジェネラルは4/3/3と中々のステータスに加えて後続の兵士に疾走を付与する強力な能力を持っている。これをデッキのメインに据える事ができるレベルの強力な能力。ただし旗やアドバンスブレーダーとは異なり簡単に除去されてしまうため、アサシンや闇を纏う暗殺者のサポートが必須。

 わがままプリンセスは3/2/1と貧弱なステータスながら、召喚時にデッキから1コス兵士を場に出すことが出来る。これがなかなか便利で、構築の時点で特定のフォロワーのみに絞ればそれを確定で持ってくる事が可能だったり、また普通に使っても通常出て来る1/1のナイトより強い追加召喚となるし、デッキから場に出すという性質上デッキ圧縮となり後半に1コスを引きにくくなる副次効果もある。しかし後半に出すには力不足であり、メイドで指揮官をサーチする時に邪魔になる可能性がある。

サーチ枠
  • 兵士徴収

 正しくはドロー枠。2コスで兵士を1枚サーチ、指揮官がいるなら2枚サーチ。アドバンスブレーダーの代わり、または追加で投入される息切れ防止用カード。

 アドバンスブレーダーよりも軽いコストで2枚引けるのは強力だが、指揮官に依存するのは無視できない欠点。1枚サーチに使うくらいならその枠を兵士に置き換えた方がマシとはいえ、ロイヤルにおいて貴重な手札補充の手段なので最終的に入れるかどうかは好み。

除去枠

この項だけやたらと対象カードが増えてしまったので記述の方法を変えて解説していく。メタや好みに合わせて適宜入れ替えるといい感じ。

  • 疾風怒濤

 相手のフォロワー1体に自分のフォロワーの数と同じダメージ。2コス。

 主な出番は自分が優勢で、邪魔な守護を処理する時。不利な状況だと腐りそうにも思えるが、実際は2点くらいなら簡単に出せるので見た目以上に腐りにくい。

  • 渾身の一振り

 相手のフォロワー1体に2ダメージ、使用時に相手の方がフォロワーが多いなら1/1を1体出す。2コス。

 どんな状況でも使える2点火力で、盤面が不利なら1/1のオマケつき。軽くて安定した強さで、更に条件次第だがアドまで取れるので困ったらこれ。

  • エンジェルバレッジ

 相手のリーダーと相手のフォロワーすべてに1ダメージ。3コス。

 エルフや雪だるまウィッチ、蝙蝠メインのヴァンプやロイヤルと多く当たるようになった時に。特にロイヤルミラーで威力を発揮し、アセンティックナイトを出した返しにこれを撃つだけで勝ち確になるレベル。さり気なくリーダーにも1点入るのでトドメに使えたりする。

 攻撃力5以上の相手フォロワー1体を破壊する。3コス。

 軽い代わりに大型フォロワーしか対象に取れない確定除去。ドラゴンやエイラビショに刺さるが、小粒を並べるデッキ相手には完全に役立たずで、そうでなくともロイヤルを分かっている相手は攻撃力を5未満に調整してくるなど、意外と腐りやすいので注意。とはいえエンシェントエルフを始めとする大型守護を3コスだけで除去できるのは魅力ではある。

  • ハンプティダンプティ

 進化時にハンプティダンプティを含めたお互いのフォロワーすべてに3ダメージ。4コス。

 1ダメ低くなった復讐時の黙示録が1EPでどのクラスでも使える、と言えば強さが分かるだろうか。あるいは味方を巻き込む1コス重いネクロマンス腐の嵐。3点の全体火力は強力だが、フローラルフェンサーに使いたいEPを1使ってしまうので兼ね合いが難しいのと、自分のフォロワーも巻き込んでしまうのが欠点。しかしその強力なリセット性能と、最悪でも4/3/3のフォロワーとして使える腐りにくさは他の除去には無い利点。

 どうでもいい話だが、自分はどのデッキにもお守り代わりにプレミアム版を1枚入れている。進化時にすげぇ輝くのが好き。

  • デモンストライク

 相手のリーダーか相手のフォロワー1体に3ダメージ。4コス。

 使うタイミングを選ばない3点火力で、除去としても本体火力としても有用。しかしその融通性と引き換えにコスパは悪い。重いものの鋭利な一裂きのように使えるので、よりアグロなデッキにしたいならこれ。

  • エクスキューション

 相手のフォロワー1体かアミュレット1つを破壊する。5コス。

 汎用性の高い確定除去。ジャイアントスレイヤーでは対処できない尻でっかちな守護だけでなく、憎きエイラを始め冥府や竜呼びの笛のような強力なアミュレットも処理する事ができる。しかしこれもデモンストライク同様、融通性の高さ故にかかるコストも高い。

 よくやってしまいがちなのだが、ビショップのカウントダウンアミュレットは基本ラストワードなので無力どころか逆効果であることに注意。自分はセラフに撃ってそのまま負けた事がある。

  • 猛襲

 相手のフォロワー1体を破壊し、自分の場に指揮官カードがあるなら1/1を1体出す。5コス。

 条件次第でアドを取れる確定除去。というか今までサラッと書いていたが、除去カードは基本的に1:1交換なのでアドが取れる除去は貴重。つまりこれは地味に見えるが強力な1枚。また死の舞踏とは違いフォロワーとして火力を場に残すため、相手が対応にもたついた場合は2点以上のダメージを出せる可能性がある。しかし指揮官と組み合わせないとコスパが劣悪なのは無視できない欠点で、フォロワーを出せたとしても簡単に除去される可能性も高い。

エーテルに余裕があるなら投入するべきカード

兵士枠
  • アルビダの号令

 アルビダの号令は6コスで2/3守護と3/2疾走を場に出すスペル。とにかくコスパが良く、場面を選ばず攻防で活躍する。タイミングを考えずに引いた都度使っても強力で、3/2疾走はフィニッシャーもこなせるスペック。しかも分割召喚で兵士属性を持つため旗との相性が非常にいいのも見逃せない。特別な理由が無ければ何も考えずに3積み安定の強力なカード。

 無理矢理に欠点を挙げるとするならスペルであるためサーチが出来ず肝心な時に引けない可能性がある点と、盤面の空きが1つしかない時には3/2疾走が消滅してしまう点。

 入れるのなら戦場の騎兵かコウガクノイチが入れ替え候補

指揮官枠

 それぞれ強力なカードだが、サーチカードで持って来れるのはランダムな1枚だけという都合上、入れるのならばどれか1種類に絞った方が良い結果になりやすい。そして安く済む

 乙姫は6/3/4と貧弱な代わりにヴァンガード相当の1/1/2兵士を上限まで引き連れて出て来るオタサーの姫みたいなやつ。単体で完結した能力なので出す場面を選ばず、全体除去のリカバリーにもフィニッシャーにも使える優秀なカード。兵士が多数出るので旗との相性がいいのもポイント。迷ったらこれ。

 レオニダスは9コスと重いが、死亡時にレオニダスの遺志という後続を+3/+3した上で突進まで付与する強力なアミュレットを場に残す。これは言わば後続全てを進化させた状態で場に出せるようなもので、分割召喚系や疾走持ちとの相性は抜群。欠点はラストワードなので消滅させられると遺志を遺せない事。

 アレキサンダーはリーダーを攻撃できないというデメリットを持つ代わりに14回攻撃が出来るというパッと見ただけでは何が強いのかよく分からないカード。しかし使い方は実に単純で、相手の場にある邪魔なフォロワーを壊滅させる変則的な除去として運用できる。相手の場の尻でっかちな守護持ちはコイツに容易く蹴散らされ、逆にこちらは攻撃が通したい放題となる。しかし頭でっかちで体力が低いフォロワーの除去には向かず、必殺持ちの守護を殴ればアッサリ死に、そもそも場にフォロワーを出さないデッキには全く役に立たない。

 オーレリアは素で5/2/6守護と尻でっかちとしてなかなか優秀なステータスだが、相手のフォロワー数と同じだけ攻撃力が上がり、3体以上いるなら対象指定のスペルや能力で選択されなくなる能力を持つ。対ロイヤルを始めとする横に並べるデッキのメタになり得るし、普通に使っていてもそこそこ使える。しかし能力で選択できないとはいえ、複数のフォロワーで殴られると意外と脆かったりするので過信は禁物。

除去枠

 どっちもフォロワーじゃないかというツッコミは無しで。分かってて書いてます。

 ツバキは6/4/3潜伏兵士+ジャイアントスレイヤー。6コスでこの性能はやや不満があるが、実際は5/4/4潜伏兵士であるニンジャマスターに追随する性能だったりする。条件が合えば3コスのジャイアントスレイヤーと同時に5コス相当のフォロワーの召喚を6コス1枚で用意できる異様なコスパのアド製造機となり、除去が不発だったとしても最悪で1コス重いニンジャマスターとして運用できるため腐らないのが魅力。潜伏持ちなので除去に耐性があるのも見所。とりあえずでデッキに入れられる性能とはいえ、除去が不発なのが分かっていてわざわざ投入するほどではないので、採用するかどうかはメタ次第と言ったところ。

 オーディンは御存知の万能除去で、フォロワーかアミュレットを消滅させた上で4/3を場に出せる。憎きエイラセラフはコイツで殺せ。言わばエクスキューションの上位版で、向こうでは対処不能なラストワード持ちの処理が可能。憎きエイラセラフはコイツで殺せ。またニュートラルのカードなので、とりあえずで作っても他リーダーのデッキに使い回せるのは他のカードにない利点。憎きエイラセラフはコイツで殺せ。しかし当たり前だが兵士属性を持たないため旗の恩恵を受けられず、そもそも重いので出番が来る前に勝負が決まる事も多々ある。

 どちらも除去と同時にフォロワーを場に出すためアドが取れ、それぞれがそれぞれの理由で高い汎用性を持っている。が、どちらもレジェなので作成費が高く、高コストなので投入には手札事故のリスクがある。またフォロワーなので場が埋まっていると除去が出来ない点も留意しておく事。

その他

 オリヴィエはEP消費が激しいのでピン挿ししておくと便利かもしれない。フローラルフェンサーでなくとも進化は通常+2/+2突進付与とこれだけでアドを取れてしまうので、それが3回追加で使用できるのは単純に強力。また最後の数点を削る一押しとして進化が決め手となる事も少なくない。ただし、9コスと重いため序盤に速攻をかけて削り切るロイヤルの戦術と噛み合わず、またニュートラルのフォロワーなので旗の恩恵を受けられないのは明確な欠点。

 風神はわざわざ作成する程ではないが、他のデッキに使うなどで持っているなら投入の余地がある。場に出ただけで味方フォロワーを+1/+0し、また毎ターンの開始時に強化が繰り返される。横に並べるロイヤルとは相性がよく、殴れる旗として使用できる。サーチ出来ないのは必要な時に引っ張れない欠点にも、アドバンスブレーダーのサーチを邪魔しない利点にもなる。

 アークエンジェル・レイナは8/5/5と劣悪なステータスながら、進化時に自分の場のフォロワーを全て進化させるという派手な能力を持ち、横に並べるロイヤルと相性がいい。進化の強力さは前述したとおりで、全体を+2/+2すると同時に突進を付与するという能力は非常に強力。しかしコストが重く、このカードを進化させたい時には既にEPが残っていないという事態に陥りやすいため、何も考えずに入れていいカードではない。

立ち回り

 ここまでデッキ構築の一例・入れ替え候補のカードを紹介したが、次は立ち回りを紹介していく。が、今回も内容が増えすぎてしまった(7000文字)のでここで一区切り。